たねとり野菜について

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大切にしている5つのこと

  1. 野菜を作るのではなく、野菜本来のいのちを助けるのが仕事。
  2. 太陽、空気、水、昆虫、土壌、野菜それぞれを有機的につなぐ。それが有機農業。
  3. 自然の中の大切な循環を壊してしまう。だから、農薬や除草剤、化学肥料を使わない。
  4. 使うのは、脈々と受け継がれてきたいのち溢れる在来種のたね。
  5. たねとり。過去と未来をつなぐ、大切ないのちのバトンを途切れさせないために。

有機農法と自然栽培について

当農園では、一切の農薬や化学肥料を使いません。
なぜなら、自然の中に本来備わっている大切な循環を壊すから。
雑草、害虫、益虫。
これらは、人間が自分の都合でそう呼んでいるだけで、
実際は大きな自然の中の一部です。
それぞれにそれぞれの役割りがあります。
だから、目指すのは、バランス。
太陽も土も虫も草木も人間までも含めた程よいバランスです。

たねと在来種について

当園では、在来種や固定種と呼ばれる、古くから人の手によって受け継がれてきた種を使った野菜作りをしています。 在来種や固定種と呼ばれる種は、環境に敏感で、個体差も大きく大量生産に向かないことから、一般的な流通にはほとんどのらない言わば幻の野菜です。また、在来種や固定種の野菜は、一般的に流通しているF1種とよばれる野菜と違い、たねを次に世代に残すことができるという大きな特徴を持っています。1年1年と種を残しつないでいくことで、少しずつその土地の風土や気候に慣れ、その土地独自の野菜に育っていきます。
今日という日は確実に昨日という日の上に積み重なっている。
そう感じられるような農業でありたいと思っています。

大切に思うこと

僕は、「お礼肥え」という言葉が大好きです。
意味は、1年間がんばって実をつけてくれた木に対して
「今年も本当にありがとう。来年もどうぞよろしく」
という意味で感謝の肥料をあげることです。
そこには、自然と人間の対等で素敵な関係があるような気がします。
それから、こんな話もあります。 昔の農家さんは、
「今年も田んぼからお米を3俵頂いた」
という言い方をし、逆に最近の農家さんは、
「お米を3俵とった」
という言い方をするそうです。
ほんとにわずかな違いですが、とても大切なことが隠れているのではないでしょうか。自然と人、どちらが上でも下でもなく、互いに補い合い支えあう。ずっと忘れずにいたい大切な思いです。